OANDAの評判は?実際に使ってわかったメリット・デメリットを徹底解説

FX会社レビュー

OANDA(オアンダ)とは?【基本情報と特徴】

OANDA(オアンダ)は1996年に設立された老舗のFX・CFD取引会社である。

2004年に日本法人を設立し、金融庁にも認可を受けている。つまり日本の法律に準拠して運営されているということで、その点は安心して利用できる。

私もFXを始めたのはOANDAだったが、それからもう15年ぐらい経っていてずっとOANDAである。正直、他の会社のことはあまり知らないのだが、OANDAを長年使っていて特に不満もないし、昔からある、地味だがしっかりした会社という印象だ。

OANDAの提供サービス

OANDAの提供サービスは主にはFXとCFD(差金決済取引)だ。以下に特徴をまとめる。

FX

東京とニューヨークの二箇所にサーバがあり、プランやコースが別れている。

MT4やMT5で取引する場合は東京サーバ、Webやスマホアプリの場合はニューヨークサーバになると考えればいいだろう。

東京サーバ
  • MT4/MT5で取引可能
  • 物理的にサーバーが近く約定スピードが速い
  • ドル円、クロス円を中心にスプレッドが狭い
  • スタンダードプランでEAの自動売買可能
ニューヨークサーバ
  • ベーシックとプロの2コース
  • fxTrade(Webやスマホアプリ)と TradingViewで取引可能
  • プロコースはAPI取引可能
  • 約定が安定している
プラン比較表(OANDAのサイトより)

細かい違いはあるものの、基本的には使いたい取引ツールでプランを選べばよいだろう。

MT4/MT5で取引したい場合は東京サーバ、Webやスマホアプリで取引したい場合はニューヨークサーバということになる。

一点、東京サーバの裁量プランとスタンダードプランの違いだが、裁量プランは自動取引ができない代わりに、USDJPYのスプレッドが安いプランとなっている。

CFD(差金決済取引)

次にCFDだが、OANDAでは14種類の株価指数CFD、10種類の商品CFDの取引が可能となっている。

なお株価指数CFD、商品CFDどちらもMT4/MT5でのみ取引が可能だ。Webやスマホアプリでの取引はできない。

株価指数CFD

取引可能な株価指数CFDは以下となる。種類としては十分だろう。

  • 日本株価指数225(JP225)※日経平均
  • 米国株価指数100(US100)※NASDAQ100
  • 米国株価指数2000(US2000)※ラッセル2000
  • 米国株価指数500(US500)※S&P500
  • 米国ウォールストリート株価指数30(US30)※ダウ平均
  • オーストラリア株価指数200(AUS200)
  • 中国A株価指数50(CHINA50)
  • 香港株価指数50(HK50)
  • シンガポール株価指数30(SING30)
  • ヨーロッパ株価指数50(EU50)
  • ドイツ株価指数30(GER30)
  • フランス株価指数40(FRA40)
  • オランダ株価指数25(NL25)
  • イギリス株価指数100(UK100)
商品CFD

取引可能な商品CFDは以下である。種類はそんなに多くない印象だ。

  • 金(XAUUSD)
  • 銀(XAGUSD)
  • 銅(COPPER)
  • 小麦(WHEAT)
  • 砂糖(SUGAR)
  • 大豆(SOYBEANS)
  • コーン(CORN)
  • WTI原油(USOIL)
  • 北海ブレンド原油(UKOIL)
  • 天然ガス(NATGAS)

実際に使って感じたOANDAのメリット

長年実際に使ってみて、私がOANDAのメリットだと思うのは以下だ。

  • ✅ 1通貨からFX取引可能
  • ✅ CFD取引が低ロットで可能
  • ✅ Webの取引ツールやスマホアプリが使いやすい
  • ✅ MT5での取引もでき、EAも動かせる
  • ✅ FXやCFDなど各口座間の資金移動が簡単
  • ✅ オーダーブックが見れる
  • ✅ FXの取引用APIが利用できる

1通貨からFX取引可能

FXは1000通貨とか10000通貨単位の取引が普通だと思う。1枚、とか1ロットというとだいたい10000通貨のことだ。

ところがなんと、OANDAはニューヨークサーバの場合、1通貨単位で取引できる。

多額の資金で取引するプロやベテラントレーダーには関係ないだろうが、初心者にとってはたとえ1000通貨でもかなり勇気がいるとおもうのだ。値動きが大きいと1000通貨でも何千円という金額が簡単に動く。

ましてや知識も経験も足りない初心者が10000通貨単位で取引するのは、はっきり言ってただのギャンブルである。初心者は勉強も兼ねて、小さなロットで経験を積んだほうが良い。

勉強ならデモ口座でもいいのではと思うかもしれないが、デモ口座での取引は経験を積むという目的では、あまり意味は無いと思う。たとえ1通貨でも実際にリアルマネーを取引するのとデモ取引では、本気度がまったく違ってくる。

また私の場合、資金に応じて細かくポジションサイズを調整していくので、1通貨単位で取引できないとそもそもの戦略が成り立たなくなってしまう。その意味でも、1通貨でも取引できるOANDAはありがたい。

CFD取引が低ロットで可能

金や指数などを取引できるCFDを扱っている会社は多いと思うが、OANDAのCFDはやはり比較的低ロットで取引できるのがメリットだろう。

商品によっても違うのだが、金だと0.01ロットで取引できるので敷居は低いほうだと思う。銅も比較的取引しやすい。一方銀は、なぜか金や銅に比べると若干資金が必要になる。

株価指数も最小ロットが低いので、日経平均やNASDAQ指数とかも取引しやすいと思う。

Webの取引ツールやスマホアプリが使いやすい

今時、どの会社もUIには力を入れていると思うのでOANDAが特別優れているとかではないだろうが、
Webの取引ツールやスマホアプリは、普通に使いやすい。

私はスマホアプリをよく使うが、ストップ(損切り)の設定をラインを手で動かすだけでできるのが地味に便利だ。

MT5での取引ができEAが使える

OANDAでFX取引する場合、普通はWebやスマホアプリで行うと思うが、MT4やMT5での取引も可能である。
MT4/MT5のメリットはバックテストがやりやすいことと、EA(自動取引ツール)が使えるということである。

私はいずれ取引はすべて自動化したいと思っているので、MT5が使えるというのは非常に重要なのだ。

FXやCFDなど各口座間の資金移動が簡単

あと、これも何気に便利だと思うのが、FXやCFDなど各口座間での資金移動が簡単にできることである。もちろん手数料もかからない。

OANDAの場合、FXとCFD、MT4、MT5はそれぞれれぞれ別口座になっている。
つまり、FXアカウントにある資金はそのままではCFDでは使えないのだ。

そのため私のような資金力のないアマチュアトレーダーは、
状況に応じて資金をFXからCFDに移したり、CFDからFXに移したり、
といったことをわりと頻繁に行っている。

会社によっては口座間の資金移動に時間がかかったり手数料が発生したりする会社もあるようなので、
その点OANDAは有利である。

オーダーブックが使える

オーダーブックというのは、現在の市場でどの価格帯にどのくらいの注文が積まれているかを
表示する機能のことだ。

OANDAでは、このオーダーブックをほぼほぼリアルタイムで見ることができるのだが、
他の会社ではこんなサービスは無かったと思う。

このオーダーブックは一つの取引手法として使うことができる。たとえば、注文が集中している
価格帯をブレイクするとロスカット注文が連鎖的に発動するので、そこに指値注文をいれておく、
などである。

これは実際、FX取引のライブ配信で有名だったカニトレーダーさんが使っていた手法だ。

ただしOANDAが表示しているのは、当たり前だが自社のプラットフォーム内での注文のみである。

それでも、OANDAの利用者全体の注文傾向を知ることはできるので、短期的な価格動向を
予測する際の一つの指標として活用できるだろう。

FXの取引用APIが利用できる

これは初心者にはあまりメリットにはならないが、未だにAPIが使えることも私にとっては
OANDAの評価ポイントである。

取引を自動化したいという話をしたが、APIを使ってプログラムを組むことで、いわゆる
自動取引BOTを作ることができるからだ。

MT5のEAが使えるからAPIはいらないという話もあるかもしれないが、pythonでプログラムが
書けることや、1通貨単位で取引ができるという点でもAPIのメリットは大きいと思う。

気になったOANDAのデメリット・注意点

正直大きなデメリットは無いと思うが、あえて言うなら以下となる。

  • スプレッドが他社と比べて少し広い
  • CFDの対象商品が少ない
  • キャンペーンをあまりやっていない
  • 取引金額が小さいとAPIが使えない
  • 海外資本の会社であること

スプレッドが他社と比べて少し広い

OANDAはスプレッドが他社と比べて広いとか言われている。しかし、見かけ上のスプレッドが
狭くても実際は違うことが多いので、FX会社が言っているスプレッドはあまり当てにならない。

実際スプレッドの違いよりも、滑りにくいとか安定性の方が重要だと思うし、スキャルピングを
主にやる人、いわゆるスキャルパー以外には大した問題にはならないだろう。

CFDの対象商品が少ない

これは人によってはデメリットかもしれない。

例えば貴金属で言うと、OANDAは金・銀・銅は取引できるがプラチナは取引できない。
CFDで取引できる商品の種類が他社と比べて少ないのだ。

とはいえ、自分は金と銅ぐらいしか取引しないので、ほとんど気になったことはない。

キャンペーンをあまりやっていない

OANDAはよく見る「入会すると最大〇〇万円キャッシュバック!」などのような、派手な入会キャンペーンや取引キャンペーンなどをあまりやらない印象である。

これは私にはどうでもいいのだが、そういったキャンペーンが好きな人もいると思うので、そのような人にはデメリットかもしれない。

取引金額が小さいとAPIが使えない

さきほどAPIが使えるという話をしたが、実はAPI利用には条件があり、プロコース、かつある程度の取引量が無いと、なぜかAPIが使えないようになっている。

昔はだれでもAPIは使えたのだが、知らない間に改悪されていて残念である。これはぜひ、誰でも使えるように戻してほしいものだ。

海外資本の会社であること

これは単なる注意点になるかもしれないが、OANDAは元々日本企業ではなく、海外の会社で
あるということである。

それがなにか不都合があるのかと言われると、特に思いつかないのだが、一応頭の片隅には
入れておいたほうがいいだろう。

OANDAが向いている人・向いていない人

向いている人向いていない人
はじめは低資金で取引したい人スプレッドは極限まで狭いほうがよい人
MT5で裁量取引や自動取引をしたい人商品CFDでいろいろな種類を取引したい人
スプレッドより安定約定を重視する人キャッシュバックなどのキャンペーンが好きな人

まとめ|OANDAはこんな人におすすめ

  • 初心者でFXやCFDを始めたい人
  • MT4/MT5やAPIで自動取引をしたい人
  • 約定力・信頼性重視の人
  • FXだけでなく、CFDやゴールドにも興味がある人

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